・・・・もう一度振り返ると、紙飛行機は緩やかに下降しながら それでも時々機首を上げたりして、
いよいよ、 その長かったフライトを終えようとしているところでした。
地面に向かって、ほとんど平行に何秒か飛んだ後, 滑るように着陸し、
その動きを止めたとき、 私はハッと息をのみました。 ・・・・・・・

・・・・・eikoさん、 今日は久し振りに嬉しい事があったので、お便りします。
私は古いアパートに、今は一人で住んでいます。
その部屋には、あまり陽の当たらない小さなベランダがあって
ある人から頂いた鉢が、午後の一時間だけ射す陽の光を待ちわびるように
ひっそりと一つ置いてあります。 ・・・・・

ところで皆さんは、日課にしている事ってありますか？
私は、時々ベテランの老翁ランナーに追い越されてしまうほどのんびりさんなジョギングが日課です。
本当は日課とは言えない様な…時間をみつけての道草走りなんですが、
家を出てしばらくすると、いつしか住み慣れた町を包んでいる空に向かって走り出すのです。

…その空と鳥の間にあるもの、鳥と雲の間にあるもの、雲と私の間にあるもの…

いつも、そんな事を思い浮かべながら走っています。 ・・・・・

・・・・・ボクは、同じ車を二台乗り継いで、まだ走っています。
乗り継いでって言うと聞こえがイイですね。本当はアレコレ修理している内に、二台のクルマが一個になっちゃった、
通称『ニコイチ』なんて呼ばれてるポンコツなんです。・・・・・

シュウカントビウオは、10年前から値段が変わっておりません。
Believe Everything.
Everything you know is Wrong.

・・・・・雨降りラジオショー御中　後藤映子様
先日久し振りにラジオのスイッチを入れるとちょうど 『雨降りラジオショー』が始まるところでした。 ・・・・・

・・・・・先日、何の気無しに息子になぞなぞを出しました。
『オイ、世界で一番固いものってな〜んだ？』
息子は舟のおもちゃで遊びながら、軽くあしらう様に 『鉄だよ』 と答えました。
『お〜ッ、鉄なんて分かるのか、スゴいなあ！』
そんな味気ないリアクションには 耳も貸さず、今度は息子がなぞなぞを出して来ました。
『じゃ、世界で一番やらかいモノな〜んだ？』
そう言って、またおもちゃで遊び始める表情は憎らしいほどに余裕綽々です。。・・・・・

窓の向こうは、いつしか雪の舞うプラチナ色の空…
それでもあの娘の学習机には、きままな時間が流れています。
広げたままの教科書…　白いノートと削ったままのHBの鉛筆…
机のあちこちには散らばったビーズ玉がキラキラと輝いて・・・・・

・・・・・あの時『これから何をしようね、どこへ行こうね』と思い描いた未来は
こげ茶色の中で、今も輝きを失わない
少しだけくたびれた姿は、変わらずに愛らしく
そのつま先は、次の街へと向きを変えている・・・・・